ボール盤を便利に使うための作業台(クランプ編)

ホールドダウンクランプ

さてさて、このブログ記事でボール盤作業テーブルの記事は2回目となりますが、そもそも2回に分けて動画を公開しようと思っていたものの、とんでもなく尺が長くなりすぎてしまい、急遽3分割にすることとなりましたので、もう一回完成編の動画とブログの記事が配信されるということになります。

前編は材料のカットやTスロットの製作に関する動画になっていましたが、今回はタイトルにもあるように「ホールドダウンクランプ(市販はこんなもの)」と「集塵機接続付きフェンス」となります。

まずホールドダウンクランプですが、もちろん今回初めての製作なので、何かと改善してまた改めて作りたいと思う程度の出来ではありましたが、それなりにうまくできたかなと思っています。

いかんせん、だいたいこんな感じかなと思い浮かべた状態からスタートしているので、物足りなさは否めませんが、一応これでもしっかり対象物をがっちり固定はできております。

ホールドダウンクランプというだけあって、掴んで下げるシンプルな構造なので、作る際もそんなに難しいものでもありません。

ただ、それなりの工具がないと綺麗には仕上がらないように思います。

今回使用した代表的な工具は以下の通りです。

1.ジグソー

2.ボール盤

3.ベルト&ディスクサンダー

4.トリマー

これらの工具があるとそれなりに綺麗な仕上がりを期待できます。

というか、これらが無いとたぶん作れないかもしれません…

ジグソーは糸鋸でなんとか代用するとして…これでやるのってかなりの猛者だとは思いますが一応できそうです。

ボール盤も、なんとか電動ドライバーでいけるかなー?ってぐらいですが、これもかなり気合のいる作業となりそうです。

続いて、ベルト&ディスクサンダーですが、まぁなんとか頑張るというならサンドペーパーでもできんことはないでしょうが、まずこの機械のような削りはできないと思います。

最後はトリマーですが、これはTボルトの溝掘りなので、ノコギリとノミでなんとかなりそうです。

というわけで、工具がなくてもなんとかできそうな感じではありますが、正直もう私はそんな自力での製作は無理です!

いくら気合を入れても、手動でこのクランプを作るのは嫌でーす。

形を綺麗に整えられりゃそれなりに見栄えも良いだろうから、どれか1つしか使えないというならベルト&ディスクサンダーかなぁ。

まぁそんなわけで、こんなクランプを作るなら道具が絶対必要だということです。

ジグソーでカットするのってどう?

ジグソーでカットする

はい、ジグソーです。

動画内ではトリマーと書いてしまってましたが、あれは間違いです。

ジグソーですジグソーね。

このジグソーも刃さえ換えれば曲線も簡単に切ることができます。

今回のクランプはこのアール部分がとても多かったので、曲線カット用の刃は重宝しました。

カットするのも、一応書いたものを型紙にして書き写してからカットしています。

切る時の注意点は特になしですが、刃が下から出ているので、画像のように万力で固定するか、台を敷いてやるか、なんらかの準備をしないと間違いなく下にあるものを切ってしまいます!

今回は、12ミリの合板を2枚接着しているので厚みもあって硬い!

なので、それなりのメーカーもんのジグソーでカットした方が無難ですー

ジグソーについての詳しくは以下の動画を参考にしてみてください!

クランプの半円フランジの作り方

ホールドダウンクランプを作る

ほら、クランプの上部分に半円にカットされた部分あるでしょ?

これなんていうのかなぁ?

半円フランジ?

これがあることで、クランプが開いたり閉じたりができるようになります。

このほかには丸棒をそのまま付けているタイプも目にしますが、今回はこの半円タイプで作っています。

で、この半円のものは丸棒を半分にカットして使うのですが、こんな小さな丸い木材をパワフルな卓上丸ノコでカットするのは非常に危ない。

押さえることも難しいし、パワー負けして欠けてしまったり勢い余って飛んで行ったりして危険です。

でも、だからと言って鋸でギコギコするのも綺麗にカットできるかが少々疑問です。

少なからず、人間が切るよりも機械で切る方が遥かに正確です。

ということで、まずはクランプ本体の半円についてですが、これは動画を観てもらった方がわかりやすいです。

が、文字で伝えるとすればこうです。

1、クランプをカットした際の端材を局面同士くっつけてテープで固定する。

2、固定する前に、Tボルトの穴に同じサイズぐらいの端材を差し込んでおく。これで穴の周辺が欠ける心配はない。

3、円の中心を決めて下穴を開ける。

4、ひと回り大きめのボアビットで貫通させる。

5、テープを剥がす。

6、出来上がり

とまぁ、こんな具合です。

これを成功させるヒントは、絶対にクランプ単体でボアビットを使って穴を開けないことです。

まずTボルトの穴の部分がボアビットの勢いで割れるでしょう。

また、ボアビットが暴れる可能性があるので、クランプの表面がガタガタに削れてしまう可能性が高い。

要するに、正確に綺麗に穴が開けれないということです。

よく聞いてください!

端材は捨てないでください!

端材は必ずDIYd役に立ちますので、なるべく残しておいて欲しいと思います。

クランプを締めるノブを作る

ノブを作る

はいはい、これも端材が大活躍します。

画像にはかなり歪な形のものが写っていると思いますが、周りにあるものが端材で作った簡易フレームです。

マスキングテープで固定しただけのフレームなのですが、中にノブにする丸棒をカットした丸い素材が4個入っているのです。

これは動画を観てもらえると、出来上がりの姿に感動してもらえることでしょう。

初めは、円の中心にナットを埋め込むための穴を開けます。

貫通せず、ナットの高さ分だけなのでせいぜい5~8mm程度でしょう。

そのあとは、外側に8個、内側に4個の穴を対角線上に開けていきます。

最後はナットの穴にボルトの太さの穴を開けておけばOKです。

たったこれだけで、あっという間に4個のノブが出てきます。

是非お試しあれ!

集塵ボックスを備えたフェンスどうですか?

フェンスを作る

こうした作業テーブルには向かい側に必ず「フェンス」が必要になりますよね。

要するに、対象物を当てておく壁ですが、こうした木屑がいっぱい出るような機械の場合はどうしても作業台がクズだらけになりがちです。

そんなわけで、やっぱり集塵機がセットじゃなきゃダメなので、この作業テーブルへも集塵機の吸入口をつけることにしました。

もう正直な話、集塵機が連動で作動する状態でないと、集中してものづくりできないです。

このフェンスについても、動画を観てもらえると分かりやすいのですが、吸込み口が幅広タイプにしてあります。

木屑の上り口もスロープ状にしていて、なんとなくゴキブリホイホイのような仕様です。

幅が広いと吸引力によっては吸い込みが悪くなるかもしれないと思われるでしょう。

でも、この集塵ボックスは高さを低くして、尚且つ中央部分には対象物を押し当てるための壁をつけているため、吸い込み口は2分割となっています。(画像のは加工前のものです)

なので、左右から吸い込みが可能で、また吸引力も多少上がっているはずです。

この画像の状態でも吸い込みテストをしてみましたが、全然問題がない程度の吸引力で作業で出る木屑はしっかり吸い込んでくれました。

前面のTスロットレールの部分は、台の部分と同様にうっかりミスで追加作業が必要になる部分ですが、これは次の完成編で動画に含めます。

この全部のスロットには対象物を当てて同じ位置に穴を開けれるようにするテンプレートの役目をします。

一応、テープメジャーを貼り付けていますので、寸法を確認して固定できます。

右側の欠けている部分は、もうお気付きかと思いますが送りハンドルの玉が干渉するのでカットしています。

まぁ、だいたい通常では当たらないのですが、台を上げて使用する場合はどうしても干渉してしまいますので仕方なくカットしました。

だからと言って、特に不便なことはないので問題なしです。

おしまい

動画に登場するツールやパーツ、そしておすすめアイテム

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