やっと手に入れたスライド丸ノコ
昔からとっても欲しかった、このスライド丸ノコ。
だいたいオープン価格だと思いますが4万円前後の代物です。
結構昔から、このスライドするもが欲しかったのですが、これがまたなかなか購入するに至りませんでした。
価格的には4万円前後なので特に買えないほどの価格では無いのですが、こう言う機械ものってのは日々必要があって使うものでないともったいないしたまに使う程度ならあまり意味がない。
使ってこそ価値のあるツールであると思うので、普段ほとんど使わないようなものに4万円出して買うのは高いと感じるわけです。
その程度の使用頻度であれば、別に購入せずとも、丸ノコなどで少々手間がかかってもカットすれば良いことです。
でも、でも、でも、今回買ってしまった…
週に1〜2回ぐらいしか使わないかもしれない大きな電動工具を買ってしまったのです。
でもね、これマジで便利。
本当に買って良かったです。
スライド丸ノコの醍醐味はやはりスライドすること
スライド丸ノコと言うぐらいだから、スライドするんだろう。
スライドしないんだったらそりゃ即返品するわな。
と言うか、スライドするから何なんだと言う人も少なからずいらっしゃるだろうと思いますが、その通りスライドするからどうだってんだ!と思うのは自然です。
そのスライドが何だと言われると、やはりスライドすることで幅の広い木材を一発でカットできると言うことに尽きると思うのです。
通常、例えば30センチの板をカットしようものなら、板にマーキングをしてそこに丸ノコガイド定規を置くなりしてカットサイズに合わせて配置し、そして丸ノコでカットする。
これで全く問題なく簡単に切れるのです。
ただ、1枚だけならいいですよ。
1枚だけならこんな定規を当ててサイズ合わせてカットするのは問題ない。
これが2枚3枚と枚数が増えると結構手間で面倒臭い。
ところが、このスライド丸ノコならば、シャーシャーとスムーズに素早くカットができる。
何なら斜めカットも自由自在で、しかも正確にできるのです。
レーザーは付いていないけどこれで十分ですよ。
垂直45度でも水平45度でもかかって来なさい
動画で見てもらえるとよくわかると思いますが、垂直に斜めカットするも非常に簡単。
角度も動画では詳しく紹介していますが、刃口板の先に付いているグリップを回して緩め、ロックレバーを押すと角度を簡単に変えることができるのです。
これで楽々垂直の角度カットができる。
また、例えばフレンチクリートを作りたい場合、水平に45度カットする必要があるのですが、それも後ろについている(ちょうど画像の45度の文字のところにある)黒いレバーを下げると水平に倒せて角度を変えられるのです。
これで45度に合わせてレバーを戻して固定するだけで、簡単に45度カットできてフレンチクリートにする材料を正確に量産カットできるわけです。
これはとてもありがたい。
フレンチクリートってナンジャラホイって人はこのツールキャビネットのサイドにボックスを取り付ける部分をチェックしてみてください。
あー、これね!となることでしょう。
下限位置調整ボルト? ( ゚Д゚)ハァ??
はい、なんか難しい、堅苦しい感じが並んでおりますが、この「下限位置調整ボルト」が素敵なんです。
機能としては超便利なのですが、モノとしてはとってもシンプルでアナログ的なものです。
でも、これがあることで、とても便利な使い方ができるのです。
それが木工の「継手」です。
要するに釘を使わずに木材を固定しちゃうアレです。
これってかなり正確にカットしてノミで削ったりして作るのですが、それがスライドすることで簡単に彫り出せるのです。
以前に作ったホゾ穴を開ける「角のみアダプター」みたいな事はできませんが、例えば「相欠き」「矩相欠き継ぎ」「T形相欠き継ぎ」「留め相欠き継ぎ」そして今回作った「十字相欠き継ぎ」など簡単にできます。
もちろん、角のみアダプターを使うことで一般的なホゾ組みもできるわけです。
この下限位置調整ボルトで、刃の高さを固定しますが、かなりアナログ的な決め方なので正確さで言うとちょっと微妙なところはありますが、全く問題なく使えます。
心配なのは、ボルトがストッパーアームに当たった状態でスライドさせるのですが、ボルトの角が当たる状態なので、そこに袋ナット(頭が丸いナット)をつけてやるとストッパーアームに当たる感じがよりソフトリーな感じで良いかもしれませんな。
相欠き継ぎがあっという間にできて素敵
動画ではより分かりやすくなっていますが、十字相欠き継ぎがあっという間にできて非常に楽なのです。
これがノコギリとノミで彫ってたりしようものなら時間がいくらあっても足りないです。
もちろん、それはそれの楽しみと醍醐味があるので、手作業でコツコツ彫ってやるのは否定しません。
ただ、早く確実に作っていきたいとなると、こうした文明の利器を使わない手はありません。
切り過ぎないように、まずは掘りたい部分(カットしたいところ)の両端をカットしておきます。
そのあとは片側から順にスライドさせながらカットしていくと希望の幅と、そして先ほどの下限調整ボルトで高さを固定したことによるカット高で「コの字」に木材が削れる?カットできる?難しいな。
とにかく、コの字にするのが素早くできてしまうので、継手が簡単に作れてしまうとっても便利な丸ノコなのです。
まぁ、丸ノコの仕事ではないようにも思えますが、良いでしょう。
そんなこんなでやっと手に入れたスライド丸ノコの感想でした。
おしまい!