これで作業効率や紛失防止になる!

この梅雨の時期の屋外作業はなかなかキツいものがあって、途中いきなり降り出す雨には困ったものです。

そんな状況でも、途中まで作った状態でいつまでも放置もできないので、雨の予報が出ていても今降っていなかったら決行という感じで製作していました。

それがこの「ツールキャビネット」です!

捨てられる運命だったはずの端材類をふんだんに使い、12ミリ厚の合板を24ミリにすべく接着。

ただ単にアメリカンな工具収納という感じではなく、ある意味「ラットスタイル」な錆びてボロボロな雰囲気を持ったような古めかしさを出すために、キッチリ作り上げる風でなくあえてザックリ感のあるキャビネットに仕上げたのです。

塗装も、いろいろと悩みました。

当初はオイルフィニッシュ、またはワックスで着色も考えましたが、結果的にはオイルステインでウォルナット着色し、サンドペーパーで軽く擦って下地が少し見えるぐらいにすることで使い古した感を出そうということで水性オイルステインに決定。

本当は、当初端材をパズル状にはめ込んだ部分だけカラフルにしようかと考えていましたが、作業の流れ上、大変面倒臭いと察知して中止。

全てオイルステイン塗布で終了となりました。

端材の組み合わせも「ええ加減さ」をしっかり演出していてええ感じになったと思います。

強度的には問題なく、非常に堅牢で良い。

各所にズレや歪みがあって、寸法バラバラのありもので作った感じが出ていて、個人的にはDIYの工具収納としては満足の出来です。

たぶん、まだ追加でボックスや工具ホルダーなどの取り付けをする予定ですが、とりあえずこれで完成としました。

工具入れには全て古いアメリカの50〜60年代のドリンクケースを使用。

PEPSIや7upなどのリメイク品もいろいろと販売されているので、キレイな感じで作りたい人にはそうしたドリンクケースを使って製作すれば良いでしょう。

私の場合は、元々からこの古いケースを工具入れにして積み重ねていたので、その不便さを解消するためにキャビネット化したまでなので、その雰囲気に合うような感じの仕上がりにしました。

そう、その積み重ねて長く使っていた訳ですが、本当に不便で邪魔だったのですが、今回このキャビネットを作ったことで、これほど不便が解消され、周りが片付くとは思わなかったです。

そういう意味でも、今回の「工具整理収納」の製作は、今後のDIYを効率よく、しかも「あれどこにしまったかなー?」という紛失防止にも役立ち、作業の時間短縮やスピード向上、そして何よりも見つからず購入しに行く無駄の削減とその時間削減にも繋がり、かなり効率化が進んで良いことづくめとなりました。

ツールキャビネットの仕様など

一応図面は描いたのですが、そもそも端材を使った製作なので、直角が出ていなかったり(もちろんカットして調整はするのですが)寸法もバラバラなので、図面通りに行くのかという不安こそありましたが、多少の変更はありましたが、だいたいこの通りに製作しました。

厄介だったのが、引き出しのレール。

レールを本体に取り付けますが、本来なら一本の木材で作ったり、滑りが良い金属製にする方が絶対に良いのですが、今回はありものの端材で作るというコンセプトのひとつが災いして、レール分の長さの揃うものが無かったので貼り合わせた24ミリの合板を挽き割って利用しました。

動画にも書いてありますが、この合板というものの断面がミルフィーユ状の積み重ね型なので、接着してあってもビスを揉むとパキッと割れが起こる可能性が高いのです。

実際に、初めの一本目は下穴は開けていたものの、面取りをしておらずそのままインパクトドライバーでギュギュギューン!としてしまい、その勢いとパワーで合板がパキッと裂け割れを起こしました。

常に面取りしていたのにうっかりやっちゃった訳です。

それでも取り付けは完了し、そんな端材でもそれなりにいい感じに仕上がり、全く問題なく引き出しも出し入れができたのです。

あと、全体的に妥協の連続が生じるということ。

要するに、足部分も長さが足りず2分割にして取り付けたり、レールも寸たらずだったけど機能的な障害が出るほどでもないので少々短いものを使ったし、とちょいちょい妥協は必要なので「まぁいいや」といういい加減さが重要。

でもそんなの全然問題ない。

もちろん、きちっとキレイに作ったものと比べると適当さが目立つ代物ですが、不要になった残材で出来上がったと考えると花マルあげても良いでしょう。

雰囲気の大半は、古めかしいヴィンテージ物のドリンクケースが一役買っているのは事実ですが、リメイク品を使っても雑さや古さこそ演出できないけど、ツールキャビネットという雰囲気はバッチリ出ると思います。

そのケースが主役という意味でも、このキャビネットのサイズは、そのケースの寸法を主体として計算されていますので、上記の図面に関わらず、気に入ったケースから算出して是非DIYしてみて下さい!

個人的にはもっとラットスタイルにしたかったのですが、ひとまずこれで完成としました。

おしまい。

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