ポケットホールジグってどんなもの?

ポケットホールジグ

今年は涼しくなるのが少し早いかなと感じておりますが、だいたい10月末ごろまでは半袖でも活動しているいちにいです!

今回は、框を組む場合や箱を作る場合などフレームスタイルの場合、どうしてもL字やロの字型になりますが、そうした時のビスの揉み方としては、そのまま横の材料に対して水平にビスを打ち込むか、または垂直に打ち込むか、はたまた斜めに打ち込むかになります。

大体は面倒臭いので、前者のやり方が多いと思いますが、その場合どうしてもビスの頭が見えてしまう形になってしまい、それが不恰好だとお思う場合は、丸棒で埋木をしてメクラにするやり方が一般的かと思います。

それでも見た目は木栓しててもビスを打ち込んだとわかるので、それも嫌な場合、何もビスを打ち込んだというのが見えないようにする手法として「斜めにビスを打ち込む」というやり方があります。

それが、この「ポケットホールジグ」による穴あけ方法です。

このポケットホールジグはそうしたビス頭が内側からしか見えないので、化粧をすれば見えることなくキレイに仕上がります。

ただ、この治具はピンからキリまで売り出されているのですが、それなりのクオリティになればそこそこ値段もするため、買える額としても取り急ぎ斜め打ちしなくてもいいからいらないかなという具合で後回しにしがちなツールかもしれません。

私もその1人でしたが、以前にアマゾンで安いジグを見つけたので一度どんなものかと購入してみたのです。

その価格は¥1,399という値段でしたが、それが高いか安いかは人それぞれの価値観だと思います。

個人的には安いと思いますが、それはジグ本体だけでなく、ドリルビット3本、スリーブ3サイズ分、ストッパーも3サイズ分付属されていました。

これが全てうまく機能しているのであれば非常に安いんだろうと思うのです。

それちゃんと使えますの?

内部の隙間

安いと言っても、それが使えなくては一円で買ったとしても高いと言えるでしょう。

ちゃんとそれ使えんのか?と聞かれれば「まぁ使える…うーん、使えるかな?」という言い方にはなりますが、使えるのは使えます。

ただ、使いにくいということです。

何が使いにくかったかと言えば、動画にもある通り「ドリルビットが粗悪」だということです。

本体も小さくてシンプルなのですが、今回感じたのは別に小さくなくても良いということです。

それよりも安定感は必要かなと思います。

本体はアルミ製なので一見高価な雰囲気もあるし、きちっとした感じを受けますが、アルミなのでスベスベなのが逆に不安定で滑りやすくてすぐズレるという印象。

おまけに、スリーブは各サイズに合わせているので入口は問題ないけど、内部は広いままなので、ドリルビットが中で動いて暴れるのです。

要するに、ドリルを支えている部分がスリーブの長さだけになりますのでビットが安定しないのです。

それによって、内部は暴れた勢いで削れてしまってガリガリになる。

そんなわけで、今回購入した安価な治具の使用は諦めて、自作してみることになりました。

ただ、このドリルビット自体は全く穴を貫通できない粗悪品なので使えませんが、ビットストッパーは使えそうですので、これだけは使っていこうかなと思います。

これがあると、穴の深さを設定できるので全ての穴の深さが均等になるし、誤って突き抜けることもないでしょう。

ジグ製作って難しいのか?

既製品と自作品

今回、図面も引かず、端材をそのまま使ってとりあえずパイプの角度は15度にすることというだけの、想像力を働かせての一発勝負で挑みました。

難しいかというと、たぶん難しいよりは正確さも必要なので手間がかかりそうということです。

今回2種類を作りましたので、この動画に登場する治具は至ってシンプルなタイプとなっていますが、2作目の治具は一応デザイン的な事と機能的なことを考えて作りましたが、これも頭の中で「あーでもないこーでもない」と試行錯誤しながら「こんな感じにしようかなー」とふんわり思い描いただけで、基本的にはそのイメージ的なものを1作目と同じようにぶっつけ本番で製作しました。

だから、ちょっともう少しこうしたら良かったかなーというのは、2つともに存在します。

もし今後に作るときはビシッと良い感じのものを作れると思います。

製作にあたっての難しい点を列挙してみたいと思いますので、もしこれから作ろうとしている方は参考にしてみて下さい。

【ポケットホールジグ製作の注意点】

今回、ボール盤を持っていないので、正確な穴を開けることができないという問題を回避するために、穴を開けずに作る方法で2種類とも製作しました。
同じようにボール盤を持っていない方には参考になるかもしれません。
  1. (カットについて)
    先ほど書いたように、パイプの接地部分の角度は15度にします。 カットする場合、卓上丸ノコがなければノコギリでカットすることになりますが、まっすぐ切れるように工夫して下さい。
    ノコギリでまっすぐ切れるガイドも売られていますのでそれを使っても良いでしょう。
  2. (パイプの取り付け)
    パイプは今回アルミ製を使用しましたが、ステンレス製のスペーサーの長いものがホームセンターで手に入らず、時間的な関係でちょうど外形10mm、内径8.2mmぐらいのアルミパイプを見つけたので、もうこれでいいかとなったわけです。
    もし、作る場合はステンレス製のパイプを使用して下さい。
    アルミは柔らかいので全然強度が違うので持ちが全く異なります。
    パイプをカットしたら接着になりますが、今回はセメダインのコンクリート・金属&木材を強力接着するものをたまたま見つけたので試しに使用してみました。
    これが結構いい感じで接着できたので良かったですが、通常は100均でも手に入る「2液タイプのエポキシ樹脂」を使用します。
  3. (背面(上部)のカット)
    デザイン的や重量的なこと、そしてクランプで固定しやすいことなどの理由になるかと思いますが、本体の上部後ろをカットします。
    今回はデザイン面も考えて30度でカットしました。
    カットしたものは、2作目の一部に使用しました。
    いつもは、そのままサンドペーパーで削って整えるのですが、途中でベルトサンダーが届いたので、早速それを使用して形を整えました。
    今回それで感じたのは、やはりちゃんと工具は揃えるべきだということです。
    仕事は機械がやってくれるので、結果的に時間の短縮になります。
    ベルトサンダーについては、またレビュー動画を公開しますので、そちらで詳細ゲットして下さい!
  4. (塗装について)
    塗装については好きずきあると思います。
    今回普通にオイルフィニッシュしようかと思ったのですが、どこにしまったのか思い出せずに断念。
    結局、前回のゲージに使ったウッドジェルステインを使ってみたのですが、どうも馴染まなくて雰囲気が違うと思い、塗った後に変更しました。
    結局は水性ステインで着色した後にラッカー仕上げということになりました。
    個人的には着色もいいですが、蜜蝋やオイル仕上げというナチュラルな感じも良いと思っています。
    そこはお好きなように!

次回の動画は、この自作ジグの完成までをご覧頂けます。

既製品との簡単な比較もやってみようかと思いますので、ぜひご視聴ください!

その次は2作目の治具の公開になりますが、こちらはそこそこ利用価値があると思うので必見です!

おっと、その前にできましたらチャンネル登録をお願いします!

おしまい

動画に登場したツールやその他オススメ製品

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